マリア・ブランチャール(1881~1932)。《占い師》(1924年~1925年)。ジュネーブのプチ・パレ美術館

展覧会:マリア・ブランチャール。キュビスムと絵画を両立させた画家

展覧会 - 絵画
Málaga

マリア・ブランチャール(1881~1932)は、スペイン人女性初の、キュビスムの手法を用いて作品を構築した人物です。当時、女性芸術家は格下だとする言説が広く流布されていたために過小評価され、今日でもほぼ忘れ去られているブランチャールですが、このたび、マラガのピカソ美術館で、彼女の芸術家としての人生を年代順に振り返る大規模な回顧展が開催される運びとなりました。

作家であり、また前衛運動の普及にも大きく貢献したスペイン人、ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナによると、ブランチャールは「もっとも偉大でもっとも謎めいたスペインの女流画家」だったそうです。マドリードで美術を学んだ彼女の存在と創造的視点が大きく変化したのは、1909年にパリに移り住み、そこでキュビスムという前衛芸術に出会ったときでした。ブランチャールは、彼女が1932年に亡くなった場所でもあるこのフランスの首都で、キュビスムの巨匠フアン・グリスと親交を深めるとともに、メキシコ出身のディエゴ・リベラと共同生活を送りました。しかもここで、スペインでは得ることのできなかった名声を(少なくとも部分的には)手に入れることになります。ピカソ美術館で開催される今回の展覧会では、ブランチャールの道のりに見られる「豊かな象徴・社会的な取り組み・複雑な形式・革新的な気質」に焦点が当てられます。活動初期の抽象的な絵画も、末期の具象的な絵画も、すべてが彼女のオリジナル作品です。

展覧会:マリア・ブランチャール。キュビスムと絵画を両立させた画家


マラガのピカソ美術館

Palacio de Buenavista. Calle San Agustín, 8, Málaga

29015  Málaga, マラガ  (アンダルシア)

月曜~日曜、10:00~18:00

*情報は変更される可能性があります