アルカラ・デ・エナーレス(マドリード州)

アルカラ・デ・エナーレス

セルバンテスの街

Madrid

世界に名だたる「ドン・キホーテ」の著者、ミゲル・デ・セルバンテスは、アルカラ・デ・エナーレスに生まれました。その証に、博物館となった彼の生家を訪問することができます。 

けれども、マドリードから30キロメートルあまりの距離にあるこの街へ小旅行すべき理由は、他にもいくつかあります。何世紀もの歴史を誇る堂々とした大学、柱廊が続くマヨール通り、由緒あるコラル・デ・コメディアス(中庭の劇場)などには一見の価値があるからです。ただし、日当たりのよい数々の広場、昼食時に楽しめる豊富な種類のタパス、そして中世マーケットやクリスマスマーケットが開かれている期間の特別な雰囲気についても体験しない手はありません。

大学と歴史地区:世界遺産の街を散歩

この街の注目スポットの一つである大学は、アルカラを近世初の計算された大学都市に変え、通称「知の街」.として知らしめました。現在、幸運にも旅行者は、サン・イルデフォンソ学生寮のファサードを眺めるだけにとどまらず、中庭や、この建物を象徴する部屋であるパラニンフォ舎を見学することができます。パラニンフォ舎では、毎年4月23日、16世紀のムデハル様式の格天井の下でスペイン国王の手からセルバンテス文学賞が授与されます。

アルカラ・デ・エナーレスを見て回る際に外せないのが、美しいセルバンテス広場(広場にある彫像はこの作家へのオマージュ)に立ち寄ることと、柱廊をそなえた通りとしてはスペイン一長いと言われるにぎやかなマヨール通りを静かに歩くことです。マヨール通りの48番地に、ベンチに腰を掛けた等身大の彫像が二つあるのが目に入るでしょう。何を隠そう、この二人の人物こそ、世界的に知られるセルバンテスの作品の主人公たち、ドン・キホーテとサンチョ・パンサなのです。二体とも、16世紀と17世紀の生活様式が再現されているセルバンテスの生家博物館の訪問者に対し、歓迎の意を表しているのです。ドン・キホーテが書かれてから400年以上の歳月が経ちましたが、作品の効力は衰えるどころかますます輝きを増していることが、瞬時に感じ取れるでしょう。オイドール礼拝堂にはセルバンテスの洗礼盤すら保存されています。礼拝堂の傍らには、34メートルの高さがあることからアルカラを見渡す絶好のスポットの一つとなっているサンタ・マリア塔が立っています。もう一つ、見逃せない「展望台」としてマヒストラル大聖堂があります。

観劇とタパスの日

スペイン最古の中庭の劇場の一つで演劇を鑑賞することは、日常ではなかなかできない体験です。だからこそ、アルカラを訪れた際にはぜひ、1602年に開館したこの空間で観劇を楽しんだりガイドツアーに参加したりしてみましょう。アルカラで昼食の時間を過ごすと特典がついてきます。というのも、街のあちこちのバルではドリンクを注文すると種類が豊富で美味しいタパスが一緒に出されますが、その味ときたら評判のさらに上をいくレベルだからです。また、甘党の方には、街の修道院で手作りされる素朴なお菓子を試してみることをおすすめします。サン・ディエゴ修道院の有名なガラピニャーダ・アーモンドはいかがですか? 時間に余裕があれば、ラレド宮殿か、コンプルトゥムの遺跡とヒッポリュトスの家を見学して、古代ローマ帝国時代のアルカラに触れてみることもおすすめします。夜の到来とともに、アルカラでは、17世紀に建てられた修道院に付属する教会の丸天井の下で夕食を楽しむか、または、やはり同時代に建てられた美しい修道院を改装したパラドールに泊まることが出来ます。タイムトラベルにそっくりのエクスペリエンスそのうえ、アルカラを訪問する季節によっては、演劇フェスティバルであるアルカラ古典演劇祭(夏季)、セルバンテスマーケット(初秋に、通りという通りにセルバンテスの時代の飾りつけがされ、何百もの売店や催し物であふれかえります)、あるいは有名なクリスマスイルミネーションと重なることがあるでしょう。

お見逃しなく

訪れるべき場所


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お役立ち情報

アクセス方法 – 交通機関情報


交通手段を選択して目的地へのアクセスと移動方法をご覧ください。

へのアクセス方法 飛行機

  • アルカラ・デ・エナーレスからアドルフォ・スアレス・マドリード-バラバス国際空港までは、わずか14キロメートルしかありません。詳細はこちらをご覧ください

  • 空港からアルカラ・デ・エナーレスまでの所要時間は車でおよそ25分です。

  • 824番バスがバラハス空港とアルカラ・デ・エナーレス間を運行しています。

  • ほかにも、バラハス空港から地下鉄に乗って鉄道のアトーチャ駅かチャマルティン駅まで行き、路線C2かC7を利用するという選択肢があります。

アクセス方法 道路

  • 車でのアクセスには、有料高速道路R-2と自動車道A-2を使います。歴史地区の中心部に行きたい場合は23番出口を出て、市内に入ってください。

へのアクセス方法 列車

  • スペイン鉄道全国ネットワーク(Renfe)の近郊線C2とC7で行く場合は、アルカラ・デ・エナーレス駅で降ります。

  • チケットを予約する

  • マドリードのチャマルティン駅からの列車での所要時間はおよそ25分です。

  • 観光客向けのセルバンテス列車の運行コースはマドリードを始点とし、役者たちによる余興や伝統食品の試食がサービスに含まれています。春季と秋季に運行しています。マドリードのアトーチャ駅から日帰りで行くことが可能です。

へのアクセス方法 バス

  • マドリードのアべニーダ・デ・アメリカ駅からアルカラまでは223、227、229およびN202(夜行)番バスが運行しています。

  • 824番バスがバラハス空港とアルカラ・デ・エナーレス間を運行しています。

  • グアダラハラとアルカラを結ぶバスは221番と221ª番です。

  • アルカラ・デ・エナーレスのバスターミナルは、歴史地区からわずか徒歩5分の距離にあります。

での移動方法 バス

  • 12路線ある市バスが、だいたい朝7時から夜中0時まで運行しています。

  • アルカラ・デ・エナーレスのバスターミナルは、歴史地区からわずか徒歩5分の距離にあります。

での移動方法 その他の交通手段

  • レンタカー。

  • 自転車のレンタル。

  • タクシー。

  • これら3つの交通手段に役立つ電話番号やリンクはこちらを参照してください。