バルベルデの全景、エル・イエロ島(カナリア諸島)

バルベルデ

El Hierro

エル・イエロ島の首都であるバルデルは自然に囲まれた穏やかな町です。海抜600メートルから700メートルの山の中腹に位置しています。興味深いことに、カナリア諸島では唯一、海から離れた首都となっています。

エル・イエロ島のこの町は入り組んだ細い道と白塗りの家々、広々とした庭園が特徴です。この首都には三つの地区があります。テシネ地区、ラ・カジェ地区、エル・カボ地区です。18世紀に建てられたサンタ・マリア・デ・ラ・コンセプシオン教会は町の象徴とも言えます。また、クリスト・デ・ラ・コルムナの中には18世紀に作られた聖母の彫刻があり、ジェノバ彫刻として高い芸術価値を持ちます。教会の正面には、典型的なカナリア建築で建てられた市庁舎があります。エル・イエロ島の首都は周辺の豊かな自然を散策するための絶好のスタート地点となります。島の北に位置するモカナルには豊かな植生が残り、ポソ・デ・ラス・カルコサスのわらの屋根を持つ古い石造りの家を見ることができ、大きな二つの天然プールもあります。島で最も重要な祭りの一つが、ロス・レジェスの聖母の降下です。この伝統的な祭りは4年毎に開催され、エル・イエロ島の各地の聖地から聖母像がバルベルデまで運ばれます。