ムルシア州ボルヌエボの粘土質の地層にいる観光客

ボルヌエボのシウダー・エンカンターダにあるキノコ岩

ムルシア州

コスタ・カリダ沿いの、ムルシア市から車で約1時間の場所にボルヌエボがあります。船乗りの伝統が深く根付いているこの小さな漁村には、ある自然の至宝が隠されています。それが「シウダー・エンカンターダ(魅惑の街)」。「ボルヌエボの侵食」や「ボルヌエボの粘土質の地層」としても知られているもので、その風景は、実際には母なる自然の気まぐれが生んだ結果であるにもかかわらず、まるで魔法の賜物のように見えます。

「ボルヌエボの粘土質の地層」とは

その名は、この地層を構成している粘土に由来しています。この粘土は一種の砂粘土であり、陶器などの工芸品の原料として伝統的に使用されてきたものです。 砂の粒子が非常に細かいため、何千年もの時間をかけて、海と砂と風の浸食によってこの地層が形作られてきました。この特殊なモニュメントが海岸地域の真ん中に位置し、強力な風や波に直接さらされているのですから、浸食具合もなおさらです。しかも、ボルヌエボの粘土質の地層は、ある魅力的な舞台へと続く最高の垂れ幕の役割を果たしています。その舞台とはボルヌエボ・ビーチ何百万年もの昔には、こうした粘土質の地層は海中に隠されていました。ところが、何世紀もかけて徐々に海面が低下していった結果、こうした地層が露出し、風をはじめとする数々の自然現象の影響をもろに被ることで奇岩が形作られていきました。そのため、シウダー・エンカンターダにあるマッシュルーム形のこうした岩は、常に絶え間なく変化しています。

ムルシア州マサロンにあるボルヌエボの粘土質の地層

ボルヌエボ・ビーチにある天然記念物やその他の観光名所

ボルヌエボのシウダー・エンカンターダがこの自治州でもっとも美しい場所のひとつであることは、その「キノコ岩」がムルシア州の天然記念物に指定されていることからもうかがえます。岩には簡単にアクセスできます。たとえば、ボルヌエボ滞在中に粘土質の地層に向かって気持ちよく散歩してもよいですし、ビーチを訪れたついでに岩に遭遇するということもあるでしょう。広大なその砂浜では、ビーチバーでアペリティフを堪能したり、海浜散歩道でのそぞろ歩きを楽しんだりして、これ以上ないほど充実したビーチでの一日を過ごすことができます。さらに、ビーチ手前には駐車場、バス停、キッズエリアなどの設備がそろっています。

ムルシア州マサロンにあるボルヌエボの粘土質の地層

旅はここで終わりません

とはいえ、ここで旅を終える必要はありません。漁村やビーチ、侵食を訪れた後、この地域の小道に沿って進んでいくと、魅力的なボルヌエボの入り江が現れます。入り江は、9キロメートルある海岸線のところどころに点在しています。その締めくくりとして、モレラス山脈のふもとにボルヌエボの町がたたずんでいるというわけです。なお、モレラス山脈は保護された自然地帯であるため、立ち寄る価値は十分にあります。

ムルシア州マサロンにあるモレラス山脈
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