海岸沿いを走るキャンピングカー

キャンピングカーでの旅に最適なスペインの目的地

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スペインにはキャンピングカーで寝泊まりするのに最適な目的地がいくつもあるだけでなく、そうした目的地では、最高の自然や遺産、地元文化を「その場で」体験する機会が得られます。道中は、あらゆるサービスを備え、またその周囲の持続可能性にも配慮した、最高水準の休憩エリアやキャンプ場が見つかります。

  • カタルーニャ州ルピット地域に駐車しているキャンピングカー

    バルセロナを出発してカタルーニャ州を周遊する環状ルート

    オートキャンプ向けに特別に設計されたコースの存在は、すべての「キャラバニング」愛好家にとっての夢です。そうしたコースのおかげで、計画を立てるのがはるかに容易になるためです。そのため、カタルーニャ州では全長2,000キロメートルを超える環状ルートを設定しています。このルートはバルセロナを始終点とし、350か所を超える名所を通過します。これはカタルーニャのグランドツアーと呼ばれるもので、五つの区間に分かれています。そのうちの三つめはリェイダからラ・セウ・ドゥルジェイまでの区間で、キャンピングカーで旅するには特に魅力的な行程であるとともに、季節を問わず楽しむことができます。その見どころは、ルート上にある、印象深くて風光明媚な道路と自然地帯です。その一例がアイグアストルタス・イ・エスタニ・デ・サン・マウリシ国立公園です。アラン渓谷にある中世の村、ムンセック山脈のスターライト保護区に広がる星空、ボイ渓谷にありユネスコの世界遺産にも登録されているロマネスク様式の教会群などを観賞する準備はできていますか。ちなみにボイ渓谷には、あらゆるレベルのハイカーに対応したハイキングルートまで多数用意されています。 この区間には、その全域にわたってサービスエリアや宿泊用キャンプ場が点在しています。全長が357キロメートルにも及ぶことから、五つのステージに分けて進むことが推奨されています。そうしたキャンプ場の一例がビエラ・エ・ミジャランのキャンパーパークです。すぐれた設備が整っており、ランドリーサービスや電動自転車のレンタルも利用できます。ピレネー山脈の中心部に位置することから、カタルーニャ州でもっとも標高の高いボイ・タウーイスキー場や人気の高いバケイラ・ベレットスキー場など、各地のスキーリゾートでウィンタースポーツを楽しみたい場合に理想のキャンプ場です。

  • エクストレマドゥーラ州ヘルテ渓谷で満開の桜を見つめる観光客

    エクストレマドゥーラ州には寝泊まりできる自治体が30か所超もあります

    エクストレマドゥーラ州もまた、キャンピングカーで旅行するには理想の目的地です。30を超える自治体で寝泊まりできるだけでなく、そうした自治体が州全域に点在しているためです。その利点は、あらゆる種類の選択肢が用意されていることにあります。文化的価値の高い市街地の近くにも、貴重な自然地帯にたたずむ山脈と渓谷の間にも、休憩エリアを見つけることができます。このように、エクストレマドゥーラ州ではキャンピングトレーラーでも走りやすいため、世界遺産に登録されている、州内の三つの飛び地を訪れることも簡単にできます。その三か所とは、カセレスメリダ、そしてグアダルーペ修道院です。たとえば、メリダのサービスエリアは古代ローマ劇場円形劇場からなる考古学的遺跡の目と鼻の先にあり、またカセレス・ネイチャー駐車場は、人気の高い銀の道がカセレスの街を通過する地点にあります。その他の選択肢としては、バダホスプラセンシアといった都市の歴史地区のほか、トゥルヒージョやサフラなど、傑出した遺産やグルメを誇る村が挙げられます。それと同様に、エクストレマドゥーラ州、特にカセレス県にキャンピングカーで向かう大きな理由があるとすれば、それは、ヘルテ渓谷の桜の開花やアンブロス渓谷の「幻想的な秋」祭りといったイベントを体験するためといえます。便利なことに、ヘルテ渓谷にはペニャ・ネグラと呼ばれる休憩エリアが、アンブロス渓谷にはエルバスの緑の道の駐車場が設けられています。

  • アンダルシア州アルメリア県ビジャリコスの崖の端でキャンプ中のキャンピングカー

    カボ・デ・ガタからカディスまで、アンダルシア州を東から西へ横断する

    カボ・デ・ガタ=ニハル自然公園の海洋・陸上保護区に深く分け入ってみませんか?この自然公園はアルメリア県にあります。海辺の雰囲気に包まれ白い家々が立ち並ぶ美しい村、アグア・アマルガまで車で向かうと、そのすぐ近くに、カボ・デ・ガタでキャンピングカーに最適だといわれるエリアのひとつが見つかります。便利でサービスも完備されたこの駐車場は地中海からわずか300メートル強しか離れていないため、透き通った海が広がるビーチを楽しむだけでなく、崖や目を見張るような洞窟を探索することもできます。今度は、アンダルシア州の反対側の端に位置するベヘール・デ・ラ・フロンテーラまで移動します。この町はカディス県にあります。広大なエル・パルマル・ビーチは8キロメートル超の長さがあり、波打ち際を心安らかに散歩するには絶好の場所です。このビーチにはキャンピングトレーラー用の監視付き駐車場が年間を通して営業しており、収容台数が150台を超えるだけでなく各種サービスも充実しています。

  • バスク州でブドウ畑とエルシエゴ村を眺める観光客

    エルシエゴに駐車してワインの名産地アラバを満喫する

    スペイン北部を選択した場合、アラバ県(バスク州)には十数か所もの休憩所があります。そうした休憩エリアでは、飲料水タンクを満たす、下水道網に汚水を排出する、廃棄物を処理するといったサービスを利用できます。年中無休で営業しているエルシエゴのキャンピングカーエリアは、リオハ・アラベサのワインルートを象徴するこの町の中心部近くにあります。また、「ワインの町」を訪れ、建築家フランク・O・ゲーリーが設計した前衛建築を観賞したり、地下にある中世のワイナリーを見学し、この町の特徴的なワインについて、その製造の起源を学んだりすることもできます。州都であるビトリア=ガステイスをキャンピングカーで訪れるという選択肢も非常に現実的なプランです。これは、ラクアの休憩所やイバイアのキャンプ場で寝泊まりできるためです。市内に加え、アヤラ渓谷、サドーラ湖群、アラベサ山など、同自治体内にある飛び地も探索できるルートが8本あり、おすすめです。以上のどのプランでも、公共交通機関を利用する選択肢が残されています。

まとめると、スペインにはキャンピングカー用の休憩エリアが2,500か所超、キャンプ場が1,000か所ほどあり、うち半分は海岸沿いに、残りの半分は山間部と内陸部にと、国内全域に広く分布しています。さっそく、スペインをキャンピングトレーラーに乗って旅する休暇を計画しませんか?

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