オートクチュール仕立てのスペインのフラメンコ衣装

オートクチュール仕立てのスペインのフラメンコ衣装とそのルーツ

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フラメンコは単なる音楽ではありません。それは音楽をはるかに超えるもの、すなわち文化そのものであり、歌や踊りといった主要な要素を取り囲み、包み込んでいるものです。それは演出そのものでもあり、使用されるドレスや服にまで影響を与えます。一方で、この普遍的な芸術には、ある特別なものが含まれています。それは、フラメンコ衣装というものが、ファッションの影響を受け、バラエティに富み、変化し、トレンドを生み出すものとしてはスペインで唯一の民族衣装であるためです。読み進めれば、フラメンコ衣装の秘密をいくつか発見できることでしょう。 

伝統の起源

フラメンコ衣装の発祥については、そこに疑いの余地はほとんどありません。この衣装の誕生が、19世紀にアンダルシアで行われていた家畜見本市と密接に関連していることは、すべての資料が示しているところです。こうしたイベントでは、女性の出品者、牧場主の妻、ロマ族の女性、女性の農民が、柄物のワンピースの上にフリル付きのエプロンをかけた姿で集まっていました。エキスパートによれば、この服装こそが、私たちに現在なじみのあるフラメンコ衣装の原形になった可能性があるということです。 その後、この着こなしは下層階級から上流階級へと受け継がれ、上流階級の人々がそれをドレスとして昇華させるとともに、そこに高品質なディテールを追加していったのです。ただし、このドレスの歴史における、とりわけ重要な瞬間が1929年だったことは間違いありません。この年にセビージャの春祭りが開催されたためです。それ以降、家畜見本市は家畜取引の場として機能することを止め、今日私たちが知っているイベントとして生まれ変わったのです。祭りの一週間の主役を担うのは音楽とグルメと踊りです。

オートクチュール仕立てのスペインのフラメンコ衣装を着こなす観光客

国際フラメンコ・ファッションショー

ところが、このドレスに関連するオートクチュール・ファッションの成功を証明することになったのは、ごく最近生まれた別のイベントでした。そのイベントとは、1996年に初開催された国際フラメンコ・ファッション ショーです。会場はセビリア会議・展示センターという名のセビージャにある施設で、イベント内容はフラメンコ衣装に特化したものになっています。同イベントでは、42回超ものプロのファッションショーが行われ、50社超のファッションブランドが参加し、1,700着超のドレスが登場します。世界的にも重要な催しとして、毎年72,000人以上が来場します。ご覧のとおり、スペインでもっとも有名な民族衣装は、セビージャのささやかな見本市から飛び出して、世界中のランウェイへと羽ばたいていきました。したがって、このドレスに目がないという方は、セビージャの春祭りと国際フラメンコ・ファッションショーという二つのイベントを予定表に書き込んでおきましょう。両方のイベントを押さえておけば、このすばらしいドレスを取り巻くトレンドをひとつも取り逃がすことはないはずです。

フラメンコ衣装をまとった観光客
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