アルマ・マテル・ミュージアム

このミュージアムでは2つのテーマを同時に取り上げた見学コースを設けており、サラゴサの教会の歴史、アラゴン地方の歴史で最も由緒ある歴史空間に触れることができます。またすべて、建物に映像を映し出す画期的な一連のビデオマッピング(動きのある視覚効果や3Dの立体映像が得られる映像表現)の助けを借りながら、解説しています。

聖母ピラールの画像を集めた展示と併せ、ミュージアムの2階では、アラゴンにおけるキリスト教徒の共同体の誕生について紹介。また3階では、14世紀のアラゴン王のムデハル式宮殿に関する展示空間を見学でき、救世主としてのキリストという観念にまつわる典礼の壮麗さがわかります。戴冠式の展示室(ゴシック絵画コレクションが並ぶ)に加え、このフロアでは、この司教区の芸術的遺産を通して、中世、ルネサンス、バロックの信仰心の変遷をご覧いただけます。4階では、カトリック王フェルナンドの孫にあたるエルナンド・デ・アラゴンが建設したルネサンス様式の宮殿をテーマに、司教の間と玉座の間を見学することができます。この玉座の間には、ゴヤをはじめとする有名なアーティストの作品が並ぶ、大司教の肖像画のギャラリーがあります。このミュージアムでは、テーマ別のガイド付きツアー、子ども向けワークショップ、各種アクティビティも実施しています。