テラスからカジャオ広場の眺め

マドリードからの小旅行

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今この記事をご覧になっているということは、休暇でマドリードへ行くことをすでに決めている、もしくは検討されているところでしょう。その決断は大正解です。マドリードは、盛りだくさんの文化イベント、王宮をはじめとする美しい歴史的建造物、国立プラド美術館といった一生に一度は訪れるべき美術館が数多く揃う活気あふれる街です。また、マドリードまで来れば、近隣の人気の街まで足を延ばすのも簡単です。ここでは、マドリードから訪れることができる世界遺産の街4都市への小旅行ならびに近隣の旅先をご紹介します。レンタカーを利用する、もしくは電車やバスで行くことができます。

アルカラ・デ・エナーレス

アルカラ・デ・エナーレスといえば、スペインで一番有名な作家の出生地であることを語らずにはいられないでしょう。その作家とは、ミゲル・デ・セルバンテス。実際、この街には16世紀の家を再現した、セルバンテス生家博物館があります。博物館入り口には、セルバンテスの文学作品で最も有名な登場人物であるドン・キホーテとサンチョ・パンサ像があります。この像と記念撮影をお忘れなく。アルカラ・デ・エナーレスを訪れる際は、美しいセルバンテス広場、典型的なアーケードのあるマヨール通り、マストスポットと言えるコラル・デ・コメディアス、そして大聖堂、サン・イルデフォンソ・カレッジ学生寮、街で最も美しい建物の1つである大学長オフィスの建物も見学ルートに入れましょう。また、アルカラ・デ・エナーレスは豊富なタパスの地として有名です。スペインの習慣にならってタパスを堪能しましょう。どうぞ召し上がれ!

セルバンテス広場、アルカラ・デ・エナーレス

マドリードまでの距離:約36キロメートル。アクセス方法:電車:近郊路線 C-2号線 (チャマルティン-アトーチャ駅-アルカラ・デ・エナーレス駅) とC-7号線 (プリンシペ・ピオ駅-チャマルティン駅-アトーチャ駅-アルカラ・デ・エナーレス駅)。バス: アメリカ大通りにあるハブターミナルから223系統

トレド

マドリードまで辿り着いたら、誰もがカスティーリャ・ラ・マンチャにあるこの世界遺産の町を訪れたいと思うことでしょう。トレドはマドリードからの小旅行には外せない街です。アルカサル、サン・ファン・デ・ロス・レイエス修道院、大聖堂、クリスト・デ・ラ・ルスのメスキータ、ビサグラの門と橋といった有名なモニュメントには圧倒されることでしょう。この「3つの文化の都市」では、教会、モスク、ユダヤ人街が見られます。路地を散策して中世の剣を売る伝統的なお店に出会ったり、渓谷にある展望台からの景色を眺めたりしていると、あたかもその時代に旅しているような錯覚を覚えることでしょう。この街は、現在博物館のあるエル・グレコのような画家たちに何らかのインスピレーションを与えたに違いありません。2つのお勧めポイント:伝説に迫る夜のガイドツアーでライトアップされた街をお見逃しなく。そしてこの街の名物料理を味わうことをお忘れなく。

トレドの街のパノラマ風景を眺めるカップル

マドリードまでの距離:約72キロメートル。アクセス方法:電車:アトーチャ駅から高速鉄道AVE。バス:エリプティカ広場のバスターミナルから運行、またバラハス空港のT4ターミナル発のバスもあります。

セゴビア

世界遺産の町、カスティージャ・イ・レオンの水道橋は、1世紀の旧ローマ帝国がモルタルなしで合計167ものアーチを結合したという、他に類を見ない建築物です。その姿はまさに堂々たるものです。心ゆくまで写真を撮ったあとは、大聖堂、船首のように丘にそびえる宮殿城、アルカサルといった他の「発見」が待ちかまえています。有名なディズニーのお城の一つは、ここからインスピレーションを受けたとも言われています。塔の渦巻き階段を152段登れば、セゴビアの素晴らしい景色が目の前に広がります。ちなみに、セゴビアを後にする前に、最も典型的な料理である子豚の丸焼きを味わうことをお忘れなく。

セゴビアの空からの眺め

マドリードまでの距離:約92キロメートル。アクセス方法:電車:アトーチャ駅またはチャマルティン駅から高速鉄道AVE。バス:モンクロア・ハブターミナルから運行

アビラ

カスティージャ・イ・レオンで4番目の世界遺産に指定されたこの街で最も注目を集めるのは、2,500メートル以上の周囲、87の塔、9つの門を有する城壁でしょう。世界で最も保存状態の良好な中世の城壁都市であり、さまざまな映画のロケ地にもなっています。さらに、城壁に登って街の素晴らしい景色を眺めることもできます。大聖堂、サン・ビセンテバシリカ教会堂、修道院、サンタ・テレサ博術館など、他のモニュメントもお見逃しなく。街で特別なその他のスポットといえば、クアトロ・ポステスです。ここは城壁のライトアップが始まるまで日の入りを眺められる唯一の展望台です。アビラの味の思い出に「トリーアダ・ガストロノミカ」を選ぶ人がたくさんいます。フディアス・デル・バルコ、チュレトン・デ・テルネラ、ジェマス・デ・サンタ・テレサ。

サンタ・テレサ広場。アビラ

マドリードまでの距離:約111キロメートル。アクセス方法:電車:マドリード-チャマルティン駅またはアトーチャ駅発の電車 (中距離列車または普通列車)バス:南のスール‐メンデス・アルバロ・バスターミナルから運行

アランフエス

マドリード州に戻り、その文化的景観により世界遺産に登録されているアランフエスをご紹介します。「文化的景観とは何だろう?」と疑問に思われるかもしれません。主には見事な庭園や歴史的建造物を指します。その中には、王と王妃の春の住居であった王宮があり、そこを訪れると、500年前の当時へと時代を遡ることができます。庭園の中でも最も大きなプリンシペ庭園には、石と大理石造りの数多くの噴水、ファルーアス・レアレス博物館、美しいレアル・カサ・デル・ラブラドール宮殿があります。旅行者の多くは歴史地区や闘牛場を訪れ、列車(チキトレン)や観光船に乗り満喫した一日を過ごします。またシーズン中(春と夏)であれば、特産のイチゴを是非お試しください。

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マドリードまでの距離:約49キロメートル。アクセス方法:電車:近郊路線 C-3号線、アトーチャ駅またはチャマルティン駅発。また、マドリードのプリンシペ・ピオ駅から期間限定の観光列車も出ています。なお、このいちご列車は、通常4月~6月、9月~10月に運行。バス:マドリードの南スール・バスターミナルから運行しているバスを利用。

サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル

マドリードの 「宝」といえば、世界遺産にも登録されているサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院でしょう。小旅行で訪れる一見の価値があることをお約束します。16世紀にフェリペ2世が建設を命じたこのモニュメントには、修道院をはじめパンテオン、宮殿、バシリカ教会堂、見事な図書館などがあります。また「世界8番目の不思議」と呼ばれるようになりました。この街で一日過ごす時間があれば、王女の家や王子の家の見学、歴史地区の散策、鍛冶屋の森(ボスケ・デ・ラ・エレリーア)にあるフェリペ2世の椅子(シーリャ・デ・フェリペ・セグンド)と呼ばれる自然に囲まれた展望台から修道院の最高の景色を眺めるのがお勧めです。

その他のマドリードの村

首都マドリードから行ける小旅行の行き先をもっと知りたい方、より多くのアクティビティを楽しむために日程に余裕がある方には、「ビリャス・デ・マドリード」として知られるマドリードの村のいずれかへ行くことをお勧めします。これらの村は、具体的には、魅力的な村、文化遺産のある村、または自然区域にある村など、次の6つの観光地です:ナバルカルネロ (車で約34キロメートル)、チンチョン (約47キロメートル)、ヌエボ・バスタン (約48キロメートル)、 コルメナル・デ・オレハ (約58キロメートル)、ブイトラゴ・デ・ロソヤ(約83キロメートル)、ラスカフリア (約80キロメートル)。

チンチョン広場
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