マドリードの国立プラド美術館

スペインの芸術&文化

none

スペインは、ユネスコの世界遺産に登録される場所が世界で5番目に多い国だということをご存知ですか。文化の融合や何世紀にもわたる歴史から、スペインには他にはない歴史的建造物が豊富にあります。ベラスケスやゴヤ、ガウディ、ピカソ、ダリなど、世界的な芸術家を生んだこの国では、芸術と文化は様々な形で、激しく混ざりあっています。見てみたいですか?

歴史的なモニュメント・遺産

スペインには、重要文化財(BIC)に指定されているモニュメント、遺跡、庭園、名所旧蹟、歴史的複合体が1万7000か所以上もあります。これらの素晴らしく貴重な遺産はその数と多様性が際立っており、スペインで発展したさまざまな文明、文化、時代の数多くを代表する場所が保存されています:イベリア人やケルト人からローマ人、アラブ人、フェニキア人、ギリシャ人、西ゴート人まで。この建築群では、そのほかにも前ロマネスクのアストゥリアス様式ムデハル様式建築アンダルシ芸術などの独自の芸術様式を見学することができます。そのため、スペインがユネスコの世界遺産リストに登録される場所が4番目に多い国であるのも不思議ではありません。アルタミラ洞窟の洞窟画やアタプルカの発掘、そしてセゴビアの水道橋グラナダのアルハンブラ宮殿コルドバのメスキータセビリア大聖堂ブルゴスやバルセロナのサグラダファミリアなどは、文化観光の旅には欠かせない見どころのほんの一部です。世界遺産都市に登録されているスペインの15都市も特筆すべき名所です。必ず満足できる旅になるでしょう。

アルハンブラ宮殿のパノラマビュー、グラナダ

美術館・アートギャラリー

スペインの美術館は、巨匠の傑作・名作を含む、世界で最も重要なコレクションをいくつか所蔵しています。また、ベラスケス、ゴヤ、ダリ、ミロ、ピカソといった芸術家を知るためにも美術館巡りは欠かせません。マドリードのプラド美術館ティッセン=ボルネミッサ美術館ソフィア王妃芸術センターで形成される芸術の散歩道では、現代までの芸術の歴史を巡るルートを提供しています。ビルバオのグッゲンハイム美術館、バルセロナのMACBA、バレンシアのIVAMマラガのポンピドゥーセンターなどでは現代アートが主役です。また、マドリードバルセロナに代表される数多くのアートギャラリーやオルタナティブカルチャースペースでも現代アートを堪能できます。パブロ・ピカソの世界を極めるなら、マラガのピカソ美術館バルセロナは、どうしても立ち寄りたい場所です。これらは、毎年数百万人の来訪者を魅了する長いリストのほんの一部です。というのも、スペインには1600館を超える美術館やあらゆるタイプのアートが楽しめるコレクションがあり、その多くが美術界を代表するものとして特に注目されているためです。

ビルバオ グッゲンハイム美術館

現代建築

スペインは、より前衛的なモニュメントでも驚かせてくれます。これらは美観と機能性を兼ね備える、一流の建築家が設計した現代建築のビルや建造物、建築スペースで、ビルバオのグッゲンハイム(フランク・ゲーリー)、バレンシアの芸術科学都市(サンティアゴ・カラトラバ)、レオンのMUSAC(トゥニョンとマンシラ)、ボティンセンター(レンゾ・ピアノ)、ニーマイヤーセンター(オスカー・ニーマイヤー)、そしてプラド美術館(ラファエル・モネオ)やソフィア王妃芸術センター(ジャン・ヌーベル)の拡張スペースなどの美術館や文化センターがあります。また、パラウ・サン・ジョルディ(磯崎新)やクルサール(ラファエル・モレノ)をはじめとする音楽ホールや施設、マルケス・デ・リスカルの複合施設(フランク・ゲーリー)や ボデガス・イシオス(サンティアゴ・カラトラバ)などのワイナリー、またメトロポール・パラソル(セビージャの「キノコ」として人気)やマドリードのアドルフォ・スアレス・バラハス空港のT4 ターミナルといった公共空間も見どころです。見どころのリストは延々と続きます。こちらで、その一部をご覧いただけます:- お洒落なワイナリー- ビルバオ芸術地区- グリーンスペインの現代建築の代表物- スペイン内陸部の現代的な側面を訪ねる- アンダルシアの常識を打ち破る4つのアートセンター- スペイン地中海沿岸の近未来建築物を巡るルート 

ボティン・センター、サンタンデール

文化ルート

スペインで楽しめる文化ルートはたくさんありますが、中でもその名が広く知られているのがサンティアゴ巡礼の道です。スペイン最古の巡礼ルートは、毎年、世界中の多くの旅行者を惹きつけ、ユネスコの世界遺産に登録されています。また、昔からの呼び名である旧ローマ街道を南から北へと旅する銀の道も文化を巡る素晴らしいルートです。また、アンダルシの遺産のルートでは、アル・アンダルスの見事な遺産にふれることができます。これらのルートの他にも、スペインの歴史と芸術の豊かさに親しむことができるルートはたくさんあります。これに欧州評議会の文化的旅行プラン20選が加わり、幅広いカタログとなっています。 ここでは、スペインで人気が高い観光ルートのいくつかをご紹介します。

フェスティバル・祭り・伝統行事

スペインのような国は、そのイベントカレンダーを見ることでも文化の豊かさがよくわかります。年間を通じて、音楽、映画、演劇、文学、舞踏の他、あらゆる種類やジャンルの舞台芸術の重要なフェスティバルが開催されています。主要都市のエンターテインメントプログラムには、展覧会、ミュージカル、特別な文化イベントも欠かせません。もちろん、スペイン全国で開かれる無数のお祭りやフェリア、人気の祝典もお忘れなく。ファジャスや聖週間などは国際的な名声を得ていますが、他にも無形文化遺産としてユネスコに登録されているお祭りがあります。

セビージャの聖週間

アーティスト・個人名

これまでの長い歴史の中で、芸術や文化の各種分野に足跡を残したスペインの文化人は数多くいます (ムリーリョ、スルバラン、ミロ、ソローリャ、マルハ・マリョ、セルバンテス、ロルカ、ファリャ、ブニュエル、バレンシアガ、ラモン・イ・カハル等)。そして、これは現在でも続いています。アントニオ・ロペスやミゲル・バルセロ、パコ・デ・ルシア、カマロン・デ・ラ・イスラ、モンセラート・カバリェ、ペドロ・アルモドバル、ブランカ・リー、マヌエル・ペルテガス、セベロ・オチョア、マルガリータ・サラス、アナ・マリア・マトゥテは、文学、絵画、音楽、映画、舞踏、科学だけでなく、あらゆる種類の芸術に身を捧げ、その名声や評判は国境を越える、男女の名前がずらりと並ぶリストのほんの一部にすぎません。

ジョアン・イ・ピラール・ミロ財団
に関する詳細をごらんください