ナバーラ州バハ・モンターニャ地方のブドウ畑を訪れる観光客たち

ナバーラのワインのブドウ畑とワイナリーを訪れよう

ナバーラ特権州

ワインはローマ時代から、 ナバーラ の土地とは切っても切れない関係にあります。中世時代に、修道会に属する修道士たちが、サンティアゴ巡礼の道沿いの地域でワイン文化を発展させました。このため、サンティアゴへ向かう巡礼ルートの中でも通行量が多い フランスの道が横切るナバーラのワイン生産に影響を及ぼしたのです。千年以上も続くこの伝統にナバーラが世代を越えて注いできた愛情は、独自の原産地呼称(ナバーラD.O.)として認定されるに至りました。 

ナバーラ産ワインを選ぶ理由

他のワインと比べて味や栽培方法に違いがあるという点以外にも、ナバーラのワインを特徴付けるものがあります。それは、栽培地の気候や風景の多様性です。ナバーラでは、訪れる地域によって、西岸海洋性、大陸性、地中海性と、気候がそれぞれ異なります。したがって バルデナス・レアレス自然保護区付近の、ほぼ砂漠に近い環境にあるナバーラ南部でぶどうが育つ様子を目にすることもできれば、それとは反対に北へ向かい、 ピレネー山脈内のロンカル峡谷の山の気候を旅をすることもできます。

ナバーラ州カルカスティージョにあるラ・オリーバ修道院を背景にしたリベラ・アルタのブドウ畑

ナバーラのぶどう栽培マップ

ナバーラD.O.はエリアの独自性を活かしたワインを生産する5つの地域で構成されています。ティエラ・エステージャ、バルディサルベ、バハ・モンターニャ、リベラ・アルタ、リベラ・バハがそれにあたります。ナバーラ西部のティエラ・エステージャでは、在来種のぶどうの一つであるテンプラニージョ種の栽培が盛んです。ビジャ・デ・モンハルディンのような絵画のように美しい村では、シャルドネ種のブドウ畑があり、 サンティアゴ巡礼の道の行程にふさわしいワイナリーや風景を楽しむことができます。マップの反対側では、ガルナッチャ種がバハ・モンターニャ地域の大部分に広がっています。この二つの地域の間にあるバルディサルベは、多くの巡礼者がサンティアゴへの旅路で通過する場所となっています。バルディサルベは5つの地域の中でも最も小さく、湿気の多い場所です。 ティエラ・エステージャ、バハ・モンターニャ、バルディサルベの各地域の麓にはリベラ・アルタ地域が広がっています。面積は約5,000ヘクタールで、有名な オリテ の町(ナバーラにおけるワインの伝統と文化のベンチマーク)があります。ナバーラ南部にはリベラ・バハ地域が広がっています。エブロ峡谷の一角を占めるほぼ平坦な地形で、気候は5つの地域の中で最も乾燥しています。

上:ブドウの収穫期にナバーラ州バハ・モンターニャ地方を訪れた観光客たち/下:ナバーラ州オタスにあるワイナリーの細部

ナバーラD.O.のブドウ品種

ナバーラでは、この土地のアイデンティティを反映し、永続させるために在来品種が栽培されています。赤ワイン用の品種では、とりわけテンプラニージョ、グラシアーノ、ガルナッチャ、マスエロがそれにあたります。白ワイン用としては、ガルナッチャ・ブランカ、小粒のモスカテル、ビウラ、マルバシアといった品種が挙げられるでしょう。ナバーラで最も多く栽培されているブドウはガルナッチャですが、これは、ナバーラ産のガルナッチャを使った赤やロゼに人気があるためです。かつてはロゼの人気が他のワインを上回っていました。これらのワインはフルーティでさっぱりとした口当たりで、見栄えも良く、フリーラン(機械を使わずにブぶどうを自然に圧搾する技法)により製造されています。今日では、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランといったぶどうの生産が加わり、美味しいロゼワイン以外にも数多くのワインが提供されています。絶品のガルナッチャを試してみたいと思いませんか?サン・マルティン・デ・ウンクスで栽培されているそうです!この町は ナバーラのワインルート 上にありますので、ワインの世界がお好きなら、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

上:ナバーラ州サン・マルティン・デ・ウンクスにあるブドウ畑の見学/下:ナバーラ州オタスでエノツーリズムのエクスペリエンスを楽しむ友人グループ